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落ちぶれた古都 専門家が14種類の腐敗を指摘

2016年09月05日

【新唐人2016年9月5日】

河南省新野県は三国時代の名城があった土地として知られるが、馮軍旗(ふうぐんき)北京大学社会学博士の調査によれば、中国共産党の役人が私物化していると言います。

 

馮博士は河南(かなん)省南陽(なんよう)市に新野(しんや)県の県長助手をしていた2008年から2年間に行った調査を数十万字に及ぶ論文にまとめ、党の県政府における14点に上る腐敗を暴露しました。

 

1、党員であること。2、飲み食いは重要な仕事。3、卒業証書は党校が大量発行。4、不適切な異性関係の横行。5、年齢詐称の慣例化。6、昇級は上司の気分次第。7、組織指導者に絶対服従。8、上司への付届けの慣例化。9、反腐敗を実施するかどうかは指導者次第。10、公務員の世襲化。11、県党委員会書記による権力独占。12、共存する表の規則と裏の規則。13、財政を握った者が早く昇級する。14、一般人民を馬鹿にし威張り散らす役人。

 

馮博士は小さな新野県(総面積1056平方キロ、総人口73万人)には、一家につき5人以上の副科長級の政府役人を輩出する「政治大家族」が21あり、2人~5人の「政治小家族」は140に上ると指摘しています。

 

現地の政府役人の少なくとも四割が「政治家族」によって占められていると見られます。

 

また、中国共産党内における役人の世襲はあらゆる等級で普遍化しており、大きな弊害をもたらしているとの学術研究結果もあります。

 

習近平政権は2012年から反腐敗キャンペーンに乗り出しています。2015年には4568人の県レベルの役人が処罰されました。だが2011年発表された馮博士の論文が再び脚光を浴び始めたことは、民衆の政府内部腐敗への疑惑がぬぐい切れていないことを示します。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/09/02/a1284344.html(中国語)

(翻訳/白白 ナレーター/佐藤 映像編集/李)

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